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【等級】自動車保険の仕組み【必要?】

※この記事でいう「自動車保険」は強制加入の自賠責保険ではなく、任意保険のことを指します
目次

はじめに

この記事は次のような方におすすめです。
自動車保険に入ろうと思っている 等級は知っているけれど、イマイチ理解できていない 事故等で保険を利用するが、どうしたらいいかわからない
では最初に、この記事をご覧になっている方に○×問題を考えてもらいたいと思います。
 あなたが自動車を運転中に、対向車と接触事故を起こしてしまい、その修理費用を保険で賄うとする。その際、支払われる修理費用(保険会社が肩代わりしてくれる費用)が少なければ等級の下り幅も狭く、多ければ等級の下り幅も大きい。
答えは少し下にあります。
答えは×です。 ここで迷ってしまった、間違ってしまったという方は特にこの記事には有益な情報が載っていると思いますので読み進めていただけると幸いです。
 まず自動車保険は会社も多くあり、その補償も多岐に渡ります。この記事ではその会社間の違いや保障の特徴を紹介するのではなく、そもそも自動車保険の仕組みがどうなっているのかをまとめていきたいと思います。

強制加入保険(自賠責保険)の確認をしましょう

まず、任意保険の必要性を考える前に自賠責保険についての確認をしたいと思います。
自賠責保険(強制保険)とは、自動車損害賠償保障法によってすべての自動車および原動機付自転車に加入が義務付けられている保険です。 自賠責保険は、交通事故の被害者に対する最低限の救済を目的としています。そのため、事故の相手方のケガや死亡などによる損害しか補償されません。事故により、相手方の物(自動車など)や、自身のケガや死亡、物(自動車など)の損害が発生することも考えられますが、それらの損害は補償されません
https://www.edsp.co.jp/guide/column/column_044/
自賠責保険が「強制」であるのは法律が根拠になるからです。そして引用にも書いているように事故の被害者に対する補償のみしか行われないものです。そしてその補償には限界があり、その補償額を超える部分は自分自身で支払わなければなりません。
怪我の補償:120万円 後遺障害への補償:4000万円 死亡への補償:3000万円
任意保険が必要だと言われるのは、事故相手の物や自分自身の怪我、自分の物の補償が自賠責保険には対象になっていないからです。

任意保険の必要性を考えましょう

事故が起きた時に生まれる被害にはさまざまな対象があります。
自分自身の怪我 相手の怪我…自賠責で最大4000万円 自分自身の乗り物・物の破損 相手の乗り物・物の破損 公共物の破損
先ほどでも述べましたが、自賠責保険で補償されるのは相手の怪我のみです。それも無制限ではありません。 事故が起きる場面を想像して頂ければわかると思いますが、事故で被害に遭うのは相手1人だけだったということはほとんどありません。ほぼ必ず他のものにも被害が及びます。そしてそれは簡単に支払うことができる金額でないものが多いです。
それを自分自身の貯蓄のみで賄うのはほとんどの方には不可能です。そのため任意保険の加入をする方が多いのです。

任意保険の補償の分類

任意保険といっても補償される分野が分かれています。先ほどあげた事故で起き得る被害を分類して考えましょう。
自分自身の怪我:人身傷害保険・搭乗者傷害保険 相手の怪我:任意保険&対人賠償保険 自分自身の乗り物・物の破損:車両保険 相手の乗り物・物の破損:対物賠償保険 公共物の破損:対物賠償保険
これらは保険会社によって呼称が異なる場合がありますのでご注意ください。 相手への補償となる対人・対物賠償保険は無制限で組まれていることが多いです。それにプラスして自分側の補償をどれくらい手厚くするかで金額は変わるのではないでしょうか。

聞いたことがある等級…どういう仕組み?

自動車保険=等級というイメージを持つ方は多いと思います。等級の高い低いによって保険料が変わる、ということはご存知かもしれません。 ここでは等級というものについてまとめていきたいと思います。
自動車保険の保険料を決める要素の一つに等級制度があります。契約車両の事故歴によって保険料の割増引率を適用する制度です。等級は1等級から20等級まであり、新規契約時は6等級からスタートします。1年間の契約期間中、事故で保険を使わなければ翌年度の等級が1等級上がり、事故で保険を使えば事故ごとに翌年度の等級が3等級あるいは1等級下がります。
https://www.insweb.co.jp/car/kisochishiki/kiso/tsukau-tsukawanai.html 特に事故に遭わなければ毎年等級がひとつずつ上がり、それに伴って保険料も安くなっていきます。 ここでの問題は事故にあってしまった時のことです。上記の引用では「事故で保険を使えば事故ごとに翌年度の等級が3等級あるいは1等級下がります。とあることから等級の下がり方は1等級か3等級ということになります。 それではどういう時に1等級下がり、どういう時に3等級下がることになるのでしょうか。
契約車が盗難にあったり台風や洪水などの自然災害、落書きなどのいたずら、他物との衝突や転倒以外の理由で車両が火災・爆発したりした場合などは1等級ダウンに該当します。
3等級ダウン事故は主に対人賠償保険、対物賠償保険、車両保険のいずれかを使用する保険事故のことをいい、1等級ダウン事故およびノーカウント事故に該当しないすべての保険事故がこちらに含まれます。
https://www.sbisonpo.co.jp/car/column/column24.html https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-vehicle-insurance-down/ 上記の基準は保険会社によって異なる場合がありますのでご注意ください。基本的には3等級ダウンするものだと思っていればよさそうです。また保険の入り方によっては等級が下がらない場合もあります。 ここでのまとめとしては、金額によって等級の下がり幅が決まるのではなく、保険を利用する状況によって下がり方が決まるということですね。 ここを勘違いしている方が多そうです。 それでは次に、保険を利用すべき場面とそうでない場面について触れていきたいと思います。

事故に遭ってしまった…保険を利用する?

自動車保険を使うということは残念ながら事故が発生したということです。その時の対処については今回は割愛します。ひとつだけ言うのであれば、事故の軽重に関わらず事故が起きたならば必ず警察に連絡をしましょう。これは道交法にある義務です。 さて話を戻しますが、実際に事故に遭ってしまったとして、自動車保険を使うべき場面と、使うべきでない場面が存在します。それはどういった違いなのでしょうか。 その答えは、お金です。 もう少し詳しくいうと、保険を使用した場合に元の等級に戻るまでにかかる余分費用と、支払うことになる補償費用の差を見ます。
「元の等級に戻るまでに余分に払う保険料」と「車の修理費用」を比較して、「車の修理費用」の方が大きければ保険を使うというものです。例えば、車の修理費用が5万円で元の等級に戻るまでに10万円を余分に支払わなければならないのであれば、総合的に考えると保険は使わずに自腹で車を修理した方が得です。
引用元にはわかりやすい表もありますので、そちらも参考にしてみてください。この考え方は非常に一般的なものです。
この辺りの計算は契約している保険会社に問い合わせてみると、計算をしてくれますので気になる方は確認してみてください。

最後に

以上、自動車保険についてのまとめ記事でした。 できるだけ使いたくないというのは当たり前の話ですが、いざ必要になるという場面に出会ってしまった時に迷いなく適切な選択ができるように最低限の知識は持っておきたいですね。 みなさま、安全なカーライフをお過ごしください!
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