2024年、盛り上がりを見せるパリ2024オリンピック。
日本人選手の活躍も目立っていますね!
毎日様々な競技が行われる中で、競技開始前のある演出が話題になっています。
杖に似た棒を床に3回トントンする
という演出です。
この競技って、競技前にこんなことをするのが伝統なのかな…?
と思ってみても、あらゆる競技で行われています。
オリンピック特有の儀式なんだろうか…?
と過去の記憶を呼び起こしても東京五輪などでは行われていません。
この行為は何なのでしょうか?
ということで、この記事では
パリ2024オリンピックで競技前に棒を3回トントンする演出
について解説したいと思います。
パリ五輪で競技前に棒を3回トントンする演出…。フランス伝統の劇場儀式から。
結論から言うと、この演出は
中世フランスの劇場儀式が起源
とのことです。
正式な儀式名は
ブリガディア
舞台の幕開けを告げる儀式です。
何かが開始される前に行われる儀式が行われることはよくあります。
相撲の土俵入り
ニュージーランド伝統儀式のハカ
建造前に行う地鎮祭
このブリガディアもそういったものの1つなのでしょう。
パリ五輪での演出に使用されているフランス伝統の劇場儀式ブリガディア…。
どういった意味がある?
先ほど例として挙げた儀式にはそれぞれ意味があります。
伝統的な儀式は何のために行われるのか、というその意義が大事にされますよね。
ではフランスの劇場の儀式ブリガディア。
この儀式は何のために行われるのでしょうか?
棒で3回地面を叩くブリガディア…。儀式自体の意味は?
簡単に言うと
これから劇が始まるという合図
それを音と棒で3回床を叩くという演出で知らせているという感じでしょうか。
同時期に日本で激戦が繰り広げられている甲子園、高校野球でも試合開始時と終了時には長いサイレンが鳴り響きます。
そういった音と、行為によって劇の開始を告げているのでしょう。
棒で3回地面を叩くブリガディア…。なぜ棒で床を3回?
では、その劇の開始を告げる方法が
棒で床を3回叩くこと
となったのはなぜなのでしょうか?
なぜ3回なのだろう…?
と思う方も多いのではないでしょうか。
数字には意味を持たせることも多いです。
このブリガディアの場合では
三位一体
を表しているようです。
その具体的内容には諸説あるようで、
俳優・観客・物語
演劇・役者・歌
観客席・舞台の上手・舞台の下手
王・女王・王子
など様々で、正式というよりも多義解釈ができそうですね。
棒で3回地面を叩くブリガディアをパリ五輪に取り入れたのはなぜ?
儀式自体の意味は理解できましたね。
ではなぜその伝統的な劇場儀式がパリ2024オリンピックで取り入れられたのでしょうか?
その答えは儀式の意味である「三位一体」でしょう。
オリンピックにも様々な「一体」があります。
1つの国の代表としての一体
1つのスポーツを通して競うチームの一体
1つの競技に集う国々の一体
同じ競技に出場する選手同士の一体
オリンピックという4年に一度のスポーツの祭典に関わる全ての一体を表しているのではないでしょうか?
パリ五輪で競技前に棒を3回トントンする演出の正体はフランス伝統の劇場儀式!
オリンピックを通して世界との一体を感じよう!
オリンピックで行われている競技を通して、日本という国の繋がり、競技を通した世界との繋がりを感じられるいい儀式ですね!
これからはこの儀式を見るたびに、日本だけでなく、すべての選手を応援したい気持ちになれますね!
コメント